LQ Vol.065｜エロ漫画（玉乃井ぺろめくり）s011akamj02643

多彩な作家が描く、関係性の“温度差”と“距離感”をテーマにした短編集。
それぞれの物語には、ちょっと不器用で、でも誰かを想う純粋さがにじんでいる。

たとえば、馬胃の『ちゃ〜みんぐ ちゃ〜む』では、
好意をどう伝えていいか分からないヒロインが、
「おまじない」を信じて勇気を出す姿が印象的。
その表情には、恋に踏み出す前の揺れる心が詰まっている。

左カゲトラの『共犯』は一転してシリアス。
家族を失った悲しみと罪悪感の中で、
“誰かを救いたい”という想いが痛いほど伝わる。
静かな構図と丁寧な間が、読後に深い余韻を残す。

そして西川康の『夏のはづき』では、
久しぶりの再会がもたらす、懐かしさと再生の物語。
雨のバス停というワンシーンに、時間の流れと想いの重なりが滲む。

作家ごとに異なる筆致ながら、
「愛情の形」をさまざまな角度から描き出した1冊。
全体を通して、“人と人が繋がる瞬間”に焦点を当てた構成が魅力的だ。

このアンソロ、単なる甘々系じゃないのが最高。
“可愛いだけじゃ終わらない”という、
作家たちの持つ世界観のぶつかり合いが見事なんだよね。

個人的に刺さったのは『共犯』。
あの静けさの中で交わされる言葉の重さ、
ページをめくる手が止まらなかった。
一方で『ちゃ〜みんぐ ちゃ〜む』みたいな、
ちょっと天然なやり取りもあって、感情の落差が絶妙。

それと、Ricoの『飼い猫にゃんにゃん』はタイトル通り“癒し系”なんだけど、
仕草や構図の中に、ぬくもりと距離感の描写が上手い。
キャラクターの表情だけで心情が伝わってくるタイプの作画。

ページをめくるたびに、「あ、この作家はこういう温度で描くのか」って発見がある。
テーマは統一されてるのに、まるでオムニバス映画を見てるような多層感。
この構成力、オタク的には語りたくなるやつです。

LQ Vol.065はHitomi、RAW、hentaiで見れますか？

2025年10月時点ではHitomi、RAW、hentaiで配信されていないようです。

安心して視聴するならFANZAなどの正規配信サイトを利用するのが安全です。