ハーレム・カルト side HAREM【フルカラー版】｜エロ漫画（宇場義行）b064bcmcm03012

物語の舞台は、一見平和そうに見える学園。
しかしその裏では、思惑と支配が入り混じる情報戦が静かに進行している。
秩序を守るはずの生徒会はすでに腐敗し、その手の内にある「秘密」と「支配」によって多くの者が沈黙を強いられていた。

そこに現れるのが、“学園の仕置人”を名乗る志村という人物。
冷静で知的な外見とは裏腹に、彼女の行動は大胆で、そして何よりも目的が読めない。
主人公の廉は、ある事件をきっかけに彼女の活動に巻き込まれていく。
志村の誘導によって、廉は次第に「善悪の境界」や「信頼の意味」そのものを疑い始める。

全体を通して描かれるのは、欲望ではなく支配構造の崩壊と再構築。
人の弱さや、他人を信じたいという本能が、組織の闇にどう飲み込まれていくのか――
それが“ハーレム”という言葉に込められた皮肉でもある。

いやもうね、宇場義行先生の“文系エロ漫画”っていう肩書きは伊達じゃない。
表面上は艶っぽい世界なのに、実際に描いているのは心理戦と価値観の崩壊なんだよね。
今回の「ハーレム・カルト」も、その文脈で言えば完全に哲学的。

志村さんの立ち位置がめちゃくちゃ面白い。
単なるカリスマでもなく、支配者でもなく、「ルールを壊すためにルールを使う人間」なんだよ。
彼女の余裕と残酷さのバランスが絶妙で、読んでいてゾクゾクする。
そして廉の無垢さ（＝善性）が、皮肉にも最大の武器でもあり呪いでもある構造になっているのが見事。

後半になるにつれ、“ハーレム”という言葉がどんどん宗教的な意味合いを帯びていく。
恋愛とか欲望じゃなくて、「他者に支配されることの快楽」と「抗うことの恐怖」を描いてる。
それをギリギリまでエンタメの枠に収めてる構成力、正直ヤバい。
宇場作品の中でもかなり完成度が高い一作。

ハーレム・カルト side HAREM【フルカラー版】はHitomi、RAW、hentaiで見れますか？

2025年10月時点ではHitomi、RAW、hentaiで配信されていないようです。

安心して視聴するならFANZAなどの正規配信サイトを利用するのが安全です。